
「平屋の屋根の高さって、結局何メートルが一番いいの?」



「高さを変えると、固定資産税や外観デザインにどう影響するんだろう…」
平屋は暮らしやすく人気ですが、「屋根の高さ」で悩む人はとても多いです。
しかし、平屋の屋根の高さに唯一無二の「正解」はありません。
なぜなら、土地のルール・デザインの好み・住み心地によって、ちょうどいい高さが変わるからです。
この記事では、ホームインスペクターとして15年間で数多くの平屋を見てきた専門家の視点から、
あなたの家にとっての「正解の高さ」を見つけるためにはどうすればいいかを徹底解説します。
法律・デザイン・税金の3つの観点から、自信を持って最適な屋根の高さを実現できますように。
平屋の屋根の高さに関するよくある悩み


理想の平屋を思い描くとき、期待とともに専門的な疑問が次々と湧き出てくるものです。



それは、家づくりを真剣に考えている証拠。
私がこれまでにお会いした多くのお客様も、下記のように、同じような悩みを抱えていました。
「平屋を建てたい。でも、勾配天井にして屋根を高くすると固定資産税が跳ね上がる、と聞いて不安に…」
「そもそも固定資産税の評価額って、屋根の何を見て決まるの?高さ?それとも材料?」
「片流れ、切妻、寄棟…。屋根の種類は色々あるけど、うちの土地や好みに合う、おしゃれな外観になる屋根がどれなのか分からない。」
「開放感のある高い天井に憧れる。でも、冷暖房が効きにくくなったり、光熱費が高くなったりしないか心配。」
「屋根裏にロフトや収納を作りたい。でも、それも固定資産税の対象になるの?どこまでがセーフ?」
「太陽光パネルを載せたいけど、そのためにはどんな屋根の形や高さ、勾配が一番効率的なんだろう。」



これらの悩みは実際のお客様からよく相談されます。
では、平屋の快適性・デザイン性・経済性を決める屋根の高さについて、ここから具体的な解決策を分かりやすく紹介します。
平屋の屋根の悩みを解決する具体的な方法


屋根の悩みは、正しい知識があれば必ず解決できます。
平屋の屋根にとって大切な考え方、固定資産税の仕組やデザインと使いやすさを両立する屋根の選び方まで、具体的な方法を伝授します。
結局、屋根の高さは何メートルが目安?
「理屈はいいから、目安となる数字が知りたい」という方も多いでしょう。
ここでは、具体的な高さの数値を解説します。
法的な上限は10mまたは12m
まず大前提として、多くの住宅地(第一種・第二種低層住居専用地域など)では、建物の高さが10mまたは12mまでと法律で定められています(絶対高さ制限)。
平屋でこの上限を超えることはまずありませんが、法律上の最大値として知っておきましょう。
一般的な平屋の高さは3.5m〜6mが目安
実際の平屋の高さは、天井の高さと屋根の形で決まります。
- 標準的な天井高(2.4m程度)の場合:
陸屋根(フラット屋根)や緩やかな勾配の屋根なら、建物全体の高さは3.5m〜4.5m程度に収まるのが一般的です。 - 勾配天井で開放感を出す場合:
リビングなどを勾配天井にすると、その分屋根の頂点(棟)は高くなります。片流れ屋根や切妻屋根で高い部分を作ると、全体の高さが5m〜6m、あるいはそれ以上になることもあります。
このように、「正解の高さ」は一つではありません。



あなたがどんな空間で暮らしたいかによって、最適な高さは変わります。
次は、この高さを決める上で重要になる「固定資産税」や「外観デザイン」との関係を詳しくみていきましょう。
固定資産税と屋根の高さの気になる関係
固定資産税は、屋根の高さで直接決まるわけではありません。
気になる「固定資産税」と「屋根の高さ」の関係。
「屋根が高いから、即、固定資産税が高くなる」という単純なことではありません。
≫固定資産税が高くなる家について詳しくはこちら


固定資産税の基になる「家屋評価額」は、
市町村の調査員が、あなたの家を再建築した場合にいくらかかるか(再建築費評点数)を算出して決定します。
具体的には、以下の3つの要素を見ています。
- 使われている資材
屋根材(ガルバリウム鋼板、スレート、瓦など)、外壁材、内装材、設備のグレードなど。
高価な材料を使えば、評価額は上がります。 - 施工の量
同じ資材でも、使用する面積や量が多ければ評価額は上がります。
例えば、同じ床面積でも、壁の多い複雑な間取りの方が、壁の少ないシンプルな間取りより評価額は高くなります。 - 家屋の補正
家の形状や間取り、設備の状況などを考慮した補正がかかります。



では、なぜ「屋根を高くすると税金が上がる」と言われるの?
それは、屋根を高くすることで、下記の2点に影響が出る可能性があるからです。
- 壁の面積が増える
勾配天井にすると、その分、通常の天井高の部屋よりも壁の面積が広くなります。
壁材の使用量が増えるため、評価額が上がる一因になります。 - 構造が複雑になる
高い屋根や特殊な形状の屋根を支えるためには、梁を太くしたり、柱を増やしたりと、構造を強化する必要があります。
これにより「施工の量」が増え、評価額が上がる可能性があるのです。
つまり、高さ自体ではなく、高さに伴って「壁の面積」や「構造の複雑さ」が増すことが、評価額に影響を与える、というのが正しい理解です。



心配しすぎる必要はありませんが、
この仕組みを知っておくことが重要です。
外観デザインを決める屋根の種類と特徴
外観の印象は、屋根の形で8割決まります。
平屋の外観を大きく左右する屋根。
ここでは、平屋に向いている4種類の屋根形状と、それぞれの高さやデザイン、機能性の特徴を解説します。
片流れ(かたながれ)屋根
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一方向にだけ勾配がある、シンプルでモダンな印象の屋根です。
デザイン性が高く、コストも比較的抑えられるため人気があります。
- デザイン:
シャープで都会的な外観。
高い方の壁に高窓(ハイサイドライト)を設ければ、家の奥まで光を取り込めます。 - 高さ:
高さを出すのも、低く抑えるのも自由自在。勾配天井との相性も抜群です。 - 機能性:
南向きにすれば、太陽光パネルを効率よく設置できます。
ただし、雨樋が片側にしかないので、大雨の際に雨水が溢れないか、軒の出をどうするか、といった配慮が必要です。
切妻(きりづま)屋根
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本を伏せたような、三角形の屋根。最も一般的で、多くの人が「家」と聞いてイメージする形です。
どんな外観にも合わせやすく、バランスの取れた優等生と言えます。
- デザイン:
シンプルで飽きのこない、親しみやすい外観。和風にも洋風にもマッチします。 - 高さ:
勾配の角度によって、屋根の高さを調整できます。屋根裏空間を確保しやすいため、ロフトや小屋裏収納にも向いています。 - 機能性:
構造がシンプルなため、雨漏りのリスクが少なく、メンテナンス性に優れています。
コストも比較的安価です。
寄棟(よせむね)屋根
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四方向に勾配がある、重厚で落ち着いた印象の屋根です。
高級感があり、どっしりとした安定感のある外観を求める人におすすめ。
- デザイン:
落ち着きと風格のある外観。軒が四方に出るため、外壁を雨や紫外線から守ってくれます。 - 高さ:
屋根の頂点が中心に来るため、高さは比較的低めに抑えられます。 - 機能性:
四方からの風に強いというメリットがあります。
ただし、構造が複雑になるため、片流れや切妻に比べてコストは高くなる傾向にあり、屋根の面が交わる「谷」の部分は雨漏りリスクへの配慮が必要です。
陸屋根(ろくやね・りくやね)/フラット屋根
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勾配がほとんどない、水平な屋根。
モダンでミニマルなキューブ型の外観を実現できます。
- デザイン:
非常にシンプルで都会的な印象。
生活感を消したい場合に最適です。 - 高さ: 建物の高さをギリギリまで抑えることができます。
- 機能性: 屋上として活用し、プライベートな庭や物干しスペースにできるのが最大のメリット。
一方で、常に雨漏り対策が重要となり、定期的な防水メンテナンスが不可欠です。
木造住宅での採用は、技術力のある会社を選ぶことが絶対条件です。
🏠 どの屋根が平屋に向いているか?
- コストを抑えたい/シンプルな住まいにしたい → 切妻屋根、片流れ屋根
- 安定性・耐風性を重視/和風・落ち着いた雰囲気にしたい → 寄棟屋根
- モダンでミニマル/都市型住宅や屋上利用を考えたい → 陸屋根
快適性とコストを両立する屋根の高さと勾配



屋根の高さは、開放感と光熱費のバランスが大切です。
天井が高いと気持ちいいですが、ただ高くすればいいわけではありません。
快適な暮らしと、光熱費や建築コストのバランスを取るための知識を身につけましょう。
勾配天井のメリット・デメリット


屋根の形をそのまま室内の天井に活かした「勾配天井」ですが、メリットとデメリットもみてみましょう。
- メリット
- 圧倒的な開放感: 縦に空間が広がることで、実際の面積以上の広がりを感じられます。
- 高い位置からの採光: 高窓を設けることで、安定した光を部屋の奥まで届けられます。
- デザイン性の向上: 梁(はり)をあえて見せる「現し梁」にすれば、木の温もりを感じるアクセントになります。
- デメリット
- 冷暖房効率の低下: 暖かい空気は上に、冷たい空気は下に溜まるため、体積が大きくなる分、光熱費が高くなる傾向があります。シーリングファンの設置がほぼ必須です。
- メンテナンスの手間: 照明器具の交換や窓の掃除に、脚立や専門業者が必要になる場合があります。
- 建築コストの増加: 壁面積の増加や構造の補強により、コストが上がります。
固定資産税のかからないロフトの作り方


屋根裏空間を有効活用する「ロフト(小屋裏収納)」。
これは、一定の条件を満たせば、床面積に含まれず、固定資産税の対象外となるボーナススペースです。
条件は主に以下の3つです。(自治体により細則が異なる場合があります)
- 天井高が1.4m以下であること
- ロフトがある階の床面積の2分の1未満の面積であること
- はしごが固定式でないこと(取り外し可能であること)
このルールを守れば、収納スペースや、書斎、子どもの秘密基地のような趣味の空間を、税金を気にせず手に入れることができます。
ただし、夏場は熱がこもりやすく非常に暑くなるため、収納するものや使い方には工夫が必要です。
平屋の屋根で後悔しないための5ステップ


理想の屋根は、正しい手順を踏めば誰でも実現できます。
ここからは、イメージを形にするための「5つの実践ステップ」を紹介します。



この順番で進めれば、家づくり初心者でも安心して失敗を防げますよ。
ステップ1:理想の外観と暮らしを言語化する
まずは家づくりの基本、どんな家で、どんな暮らしがしたいのかを言葉にしましょう。
いきなり屋根の形を選ぶのではなく、家族で「理想のイメージ」を共有することが最初のステップです。
SNSで「平屋 外観」「勾配天井 リビング」などと検索し、気に入った写真をどんどん集めてみましょう。
そして集めた写真を見ながら、家族で話し合います。
- 外観の好みは?
- シンプルでモダン?
- 温かみのあるナチュラルな感じ?
- 重厚感のある和モダン?
- 室内でどう過ごしたい?
- 開放感あふれるリビングで、のびのびしたい?
- 天井は低めで、落ち着いた「おこもり感」のある空間が好き?
- 自然光がたっぷり入る、明るい家がいい?
この時、なぜそのデザインが好きなのか、理由まで深掘りすると、自分たちの本当の価値観が見えてきます。
「この写真の、屋根と壁の色の組み合わせが好き」
「この勾配天井の、木の梁が見えている感じが落ち着く」
など、具体的な言葉で表現することが、ハウスメーカーに要望を正確に伝えるために非常に重要になります。
ステップ2:土地の法規制と周辺環境を確認する



土地の条件が、建てられる屋根の形と高さを制限します!
家は、法律で定められたルールの範囲内でしか建てられません。
特に平屋の屋根の高さに影響するのが「高さ制限」です。
- 絶対高さ制限
第一種・第二種低層住居専用地域などで定められている、建物の高さを10mまたは12mに制限するルール。 - 斜線制限(道路斜線・北側斜線・隣地斜線)
道路や隣地の日照・通風を確保するため、建物の各部分の高さを規制するルール。特に、北側斜線制限は、屋根の形に直接影響することが多く、敷地の北側で屋根を低くしなければならない場合があります。
法規制は、専門的で非常に複雑なので、自分で判断せず、必ず土地の資料を持って、建築を依頼するハウスメーカーや工務店、または役所の建築指導課に確認してもらいましょう。
また、法律だけでなく、周辺環境の確認も忘れずに。
- 隣に3階建てのマンションが建っている
- 南側に高い建物がある
といった状況では、日当たりを確保するために高い位置に窓を設けるなどの工夫が必要になります。



現地に足を運び、朝・昼・夕方の日当たりや、周囲からの視線を確認することが大切です。
ステップ3:複数の会社から屋根を含めた提案をもらう



いちばん自分に合う提案は、比べないと見えてきません。
ステップ1と2で整理した「理想」と「現実」がわかったら、いよいよ各社へ相談です。
ここで必ず意識してほしいのが、3社以上に、同じ条件で提案をお願いすること。
1社だけでは、そのデザインや価格が本当に自分に合っているのか判断がつきません。
「なんとなく良く見えるだけ」ということもあります。
だからこそ複数社を比べて、あなたにいちばん合う平屋づくりを選びましょう。
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3位 ライフルホームズ
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【実体験】知人Bさんの比較が大成功だった話
私の知人Bさんも、当初はデザインが気に入ったA社一択で話を進めていました。
しかし、私が「比較しないと後悔する可能性が高い」と強く勧め、試しに家づくりの一括資料請求サービスを利用してみたのです。
すると、
A社が「この土地では規制が厳しく、勾配天井は難しい」と言っていたのに対し、
B社は「北側斜線制限を逆手に取った、美しいデザインの片流れ屋根にすれば、開放的な勾配天井が実現できますよ」と、目から鱗の提案をしてきたのです。
結局、BさんはA社よりもコストを抑えつつ、諦めかけていた開放的なリビングを手に入れることができました。
「あの時、比較していなかったら、暗くて天井の低い家になるところだった…」と、今でも話しています。
このように、会社の設計力によって、同じ土地でも全く違う家が建ちます。
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ステップ4:見積もりと図面を徹底的に比較検討する



見積もりと図面を手に入れたら、比較検討です!
デザインの好みだけでなく、コストと性能、そして固定資産税への影響を冷静にチェックしてみましょう。
見積書のチェックポイント
- 総額だけでなく「仕様」を比較する
A社は3000万円、B社は2900万円。
一見B社が安く見えても、A社は屋根材に高耐久なガルバリウム鋼板、B社はスレート、というように仕様が違うかもしれません。
何にいくらかかっているのか、詳細な内訳まで確認しましょう。 - 固定資産税への影響を質問する
「この仕様だと、固定資産税の評価額は高くなりますか?」と、ストレートに質問しましょう。
誠実な担当者なら、評価の仕組みから丁寧に説明してくれるはずです。
図面のチェックポイント
- 天井高と窓の位置
リビングの天井高はいくつか?
高窓はどの方角に、どのくらいの大きさで付いているか?
図面だけでは分かりにくいので、可能であれば同じような高さのモデルハウスを体感させてもらいましょう。 - 軒(のき)の出
軒の出(屋根の端が壁から出ている部分)は、夏の強い日差しを遮り、外壁を雨から守る重要な役割を果たします。
デザイン性を重視して軒の出をゼロにすると、雨漏りのリスクが高まり、夏は非常に暑い家になる可能性があります。
最低でも60cm以上あるよ安心です。
ステップ5:模型やパースで立体的に最終確認する



図面と見積もりに納得し、契約する会社が決まれば最終確認です。
契約前の最後の確認は模型や3Dパースを作成してもらい、外観と内観を立体的に確認しましょう。
図面では完璧に見えても、立体にしてみると「思ったより屋根が平面的で、のっぺりして見える」「窓の位置が隣の家の窓と完全にお見合いになっている」といった問題点が見つかることがあります。
特に、外壁や屋根の色、素材の組み合わせは、小さなサンプルだけで決めると失敗しがちです。
3Dパースで、晴れた日、曇りの日、夜間の見え方までシミュレーションしてもらうと、イメージとのギャップをなくすことができます。
この段階での修正はまだ間に合いますし、追加料金もかかりません。
「なんだかイメージと違う…」という違和感を放置したまま契約すると、一生後悔することになります。
納得いくまで、何度も修正を依頼しましょう。
平屋の屋根に関する注意点とQ&A


平屋の屋根には、知っておかないと後悔する可能性のある注意点が存在します。
よくある質問3つを確認してみましょう。
- 太陽光パネルを載せるのに最適な屋根は?
-
南向きの「片流れ屋根」または「切妻屋根」が最も効率的です。
太陽光発電の効率は、パネルを設置する「方角」と「勾配(角度)」で決まります。
最も効率が良いのは、真南向きで、30度前後の勾配(地域によって最適勾配は異なります)です。- 片流れ屋根: 屋根全体を南向きにすれば、大容量のパネルを無駄なく設置できます。デザインもシンプルで、発電効率を最大化したい場合に最適です。
- 切妻屋根: 南側の屋根面にパネルを設置します。発電量は片流れに劣る場合がありますが、外観のバランスは取りやすいです。
逆に、寄棟屋根や陸屋根は、太陽光パネルの設置にはあまり向いていません。
寄棟は屋根面が小さく分割されているため、多くのパネルを載せられません。
陸屋根は設置可能ですが、パネルを最適な角度で固定するための架台が別途必要になり、コストが割高になります。
- 屋根のメンテナンス費用はどれくらい違うの?
-
屋根材と形状で大きく変わります。初期費用だけでなく、長期的な視点が重要です。
屋根は、家の中で最も過酷な環境に晒される部分。定期的なメンテナンスが不可欠です。
屋根材 メンテナンス周期(目安) 費用(30坪の場合) 特徴 スレート 10〜15年 80〜120万円(塗装) 初期費用は安いが、定期的な塗装が必要。 ガルバリウム鋼板 15〜25年 100〜180万円(塗装 or カバー) 耐久性が高く錆びにくい。近年人気No.1。 瓦(陶器瓦) 30年以上(塗装不要) 30〜60万円(漆喰補修など) 初期費用は高いが、塗装が不要で最も長持ちする。 また、屋根の形状もメンテナンス費用に影響します。
谷(屋根面が交差する部分)が多い寄棟屋根や複雑な形状の屋根は、雨漏りのリスクが高く、補修費用も高くなる傾向があります。シンプルな切妻屋根や片流れ屋根は、メンテナンス性に優れていると言えます。
- 天井が高いと、本当に光熱費は上がるの?
-
はい、対策をしないと上がります。しかし、断熱と空調計画でカバーできます。
勾配天井などの高い天井は、室内の体積が大きくなるため、同じ面積の部屋に比べて冷暖房の効率は確実に落ちます。
しかし、これは設計段階の工夫で最小限に抑えることが可能です。
- 断熱性能を上げる: 屋根や壁の断熱材のグレードを上げる、窓を断熱性の高い樹脂サッシやトリプルガラスにする、といった対策が非常に有効です。これは初期費用がかかりますが、毎月の光熱費として回収できる、最も効果的な投資です。
- シーリングファンを設置する: 暖かい空気を下に、冷たい空気を上にかくはんし、室内の温度ムラをなくします。これにより、エアコンの設定温度を抑えることができ、省エネにつながります。勾配天井にするなら必須のアイテムです。
- 全館空調を採用する: 家全体の空調を一台で管理するシステム。初期コストは高いですが、家中の温度が均一に保たれるため、勾配天井のデメリットをほぼ解消できます。



「天井が高い=寒い・暑い」と諦めるのではなく、
これらの対策をセットで検討することが重要です。
【体験談】固定資産税を抑え、理想の外観を叶えた成功事例


これは、私がホームインスペクターとして関わったCさんご夫婦が「税金の心配を抱えながらも理想の平屋を叶えた」お話です。



あなたの家づくりにも役立つヒントがあるかも!
スタートは不安だらけでした。
Cさんの夢は、
「友だちを呼んでホームパーティーができる、広くて明るいリビングのある平屋」
ところが、私の前に相談したハウスメーカーから、
「勾配天井にすると固定資産税が高くなりますよ」
たった一言で、楽しさより不安が勝ってしまいました。
「開放感は諦めるしかないのかな…」と、家づくり自体が重たく感じ始めていたんです。
ほんとうの願いに気づいた瞬間
そこで私が、詳しく聞いていくと、Cさんの本音が見えてきました。



「広さだけじゃなく、ちょっとした“こもれる場所”が欲しい」
「屋根裏部屋みたいな秘密基地に憧れる」
なので、こんな提案をしました。



「リビング全体を高くするのではなく、固定資産税のかからないロフトを上に作りましょう。
その部分だけ勾配天井にすれば、費用も税金も抑えつつ、開放感が出せますよ」
工夫したのは、屋根の「上げ方」
切妻屋根の片側だけ高さを出すプランで、リビングから見上げると、ロフトへとつながる伸びやかな天井が広がるデザインに。
そして、この工夫によって3つのメリットも生まれました。
- 税金とコストを抑えられた
家全体の天井を高くしないので、壁や構造の追加が少なく、固定資産税の負担も最小限。 - 空間にメリハリが出た
2.4mの落ち着くリビングと、4m超の開放的な勾配天井が共存。
シンプルなのに表情のある空間に。 - ロフトという“ご褒美空間”が誕生
税金のかからないロフトは、ご主人の書斎にも、子どもの遊び場にも大活躍。
理想がちゃんと形になった家
完成後、遊びに来た友だちからは「おしゃれ!」「ロフトが秘密基地みたい!」と大好評。
Cさんご夫婦は、



「税金の心配をせずに、開放感と趣味スペースの両方が手に入りました。
あの時、全部を高くしようと無理しなくてよかったです」
視点を変えると、家づくりはもっと充実します。!
この事例が教えてくれたのは、



税金という一つの悩みも、工夫次第で新しい価値に変えられる
ということでした。
あなたの家づくりにも、きっと同じような「抜け道」があります。
不安は、もっと良い家をつくるヒントになるのかもしれませんね。
【まとめ】平屋の屋根で後悔しないための最終チェックリスト
最後に、平屋の屋根について、絶対に外せない「5つの鉄則」をチェックリストとしてまとめます。
- 屋根の高さと固定資産税は直接連動しない
税額に影響するのは、高さそのものではなく、高さに伴う「壁面積の増加」や「構造の複雑化」。この仕組みを理解し、過度に恐れず、しかし無視もしないバランス感覚が重要です。 - 外観は「屋根の形」と「軒の出」で決まる
モダンな片流れ、王道の切妻、重厚な寄棟。それぞれの特徴を理解し、理想の外観イメージに合った形を選びましょう。そして、デザイン性だけでなく、日差しを遮り家を守る「軒の出」の重要性を忘れてはいけません。 - 開放感と光熱費はトレードオフの関係
勾配天井の圧倒的な開放感は魅力ですが、光熱費が高くなるリスクも伴います。「高断熱化」と「シーリングファン」はセットで考えることが、快適と省エネを両立する秘訣です。 - 土地の「高さ制限」はプロに確認を
理想の屋根が、法律上建てられないケースは少なくありません。特に「北側斜線制限」は屋根の形を大きく左右します。土地の契約前に、必ず建築のプロに法規制を確認してもらいましょう。 - 最高の屋根は「比較検討」から生まれる
1社の提案を鵜呑みにせず、必ず3社以上から提案を受けましょう。あなたの土地の可能性を最大限に引き出し、固定資産税などの課題をクリエイティブなアイデアで解決してくれる、最高のパートナーを見つけるための最も確実な方法です。



何メートルが正解とはいえませんが、ご自身の中での正解を探してみてください。




